「真実」吹き替え版 [WOWOW]
【ストーリー】
世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。
海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、
ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書―。
“出版祝い"を口実に、ファビエンヌを取り巻く“家族"が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」
そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。
フランス語版は映画館で観たけれど、
吹き替え版が素晴らしいという評判を聞いて、
普段は観ない吹き替え版で観てみる。
リュミエールをやるにはちょっと宮崎あおいは若いかな。
とは思うけれど、
やはりファビエンヌの宮本信子が素晴らしくて、
それと呼応するように宮崎あおいも生き生きとして、
とても吹き替え版とは思えない出来だったと思う。
何よりも日本語で観ることによって、
小さなことに気付かされたりして、
より一層「是枝監督ってどうして女をこんな風に描けるんだろう?」と。
是枝監督の描く女性は、
ちょっと意地悪だったりするんだけど、
本音はとても素直で正直。
それが軋轢にもなるんだけど、
その心根が通じ合えばとても良い関係。
たまに吹き替え版も悪くない。
とはいえやはり日本語を演じる側が達者じゃないと。
こんなに素晴らしい吹き替え版ができるというお手本だった。
2020-09-18 00:13
コメント(0)
コメント 0