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Twitterまとめ投稿 2020/09/06 [moblog]


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「ガス燈」 [TV]


ガス燈 コレクターズ・エディション [DVD]

ガス燈 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD


内容紹介
イングリッド・バーグマン主演、アカデミー賞2部門に輝く、サスペンス映画の傑作!
1944年版:
ガス燈の灯る、霧の都ロンドン。
育ての親で有名歌手の叔母が何者かに殺され、遺産を相続したポーラ。
留学先で出会った音楽家のグレゴリーと結婚し、死んだ叔母の家で暮らし始める。
それからと言うもの、物忘れや盗癖が目立つと夫に指摘され、ガス燈までも奇妙にちらつくようになる。
ポーラは自分がおかしいのではないかと思い込み、不安に苛まれるように

本年公開の「透明人間」で、
また注目された「ガスライティング」という言葉。

ガスライティング(英: gaslighting)は心理的虐待の一種であり、被害者にわざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法[1]。例としては、嫌がらせの事実を加害者側が否定してみせるという単純なものから、被害者を当惑させるために奇妙なハプニングを起こして見せるといったものまである。

その語原となったのがこの映画。
40年くらい前に一度TVで観ただけだったが、
その巧みな精神的な追い込み、
怯える美しいバーグマン、
いやらしさに磨きのかかったシャルル・ボワイエ、
誠実で堂々としたジョセフ・コットン。
印象深く覚えていたのだが、
今回NHK BSで放送があり飛びついた。

不朽の名作とはこのことだろう。
幸福の絶頂から少しずつ追い詰めて、
精神的に不安定を増して行く主人公。
一見彼女を気遣うふりをしながら、
不穏な動きを見せる夫。
そしてやがて言動の刃が妻を追い詰める。
そこに現れるホワイトナイト。
彼は職務を超えた関心から、
彼女を救うために事件の真相を暴くために動く。

心理劇なので派手な見せ場と言うよりは、
そこかしこにちりばめられたヒント、
あれこれとキニナルポイント、
様々なことを観察する楽しみ。
さすが心理的虐待の一種の語原になるだけのことはある。
それをまたうまく使った「透明人間」も見事。
この面白さは色褪せないし、
どうやって使うかはまた違う面白さがある。

クラシックではあるが、
決して古くもないし色褪せてもいない。
むしろ今の方が新鮮かも知れない。
「透明人間」が面白いと思った人は、
ぜひとも減点をご覧になることをオススメする。

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