「ダークマン」 [ザ・シネマHD]
【ストーリー】
遺伝子工学の研究に心血を注ぐペイトンは、希望に燃える若き科学者。
ところが弁護士をしている恋人ジュリーが手にした収賄事件の証拠書類が元で、殺し屋一味に襲われ、瀕死の大火傷を負ってしまう。
辛くも一命を取り留めた彼は、全身を人口皮膚で覆い隠し、暗闇の超人ダークマンとして復活。
絶望を復讐心に変えて、マスクを使った変装テクニックで犯罪組織の撲滅に立ち上がる!
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」を見て以来、
「ああ、ダークマンを今もう一度見たい」と思っていた。
さすがに古すぎて放送は期待できないので、
そろそろBlu-rayでも買おうかと思っていた矢先、
8月から契約変更して見られるようになったザ・シネマHDで放送。
なんというグッドタイミング。
1990年作品。
ということは、
少なくとも30年前に見ていたということ。
当時はフランシス・マクドーマンドに対する認識もなく、
「あら、こんな映画にも出ていたのね」と。
もちろんこの映画でリーアム・ニーソンは認識していたけれど、
この人案外年を感じさせない年の取り方しているなぁ。
なんて戯言はさておいて。
やっぱりサム・ライミの外連味ってやつは、
ともすれば今よりも当時の方がとんがっていて、
ものすごく強烈な感じがする。
逆にこれをいきなり見せられているということは、
(当時も今もホラーはあまり好まないので「死霊のはらわた」を見ていない)
かなりショッキングだったことは間違いなく、
かつ自分的にはめちゃくちゃ好みの監督だったことは間違いない。
話はよくあるといえばよくある悪党と善人の対決で、
自分の恋人が絡んだ悪事に巻き込まれて、
ひどい火傷で見る影もない面相になった主人公、
治療の過程で痛みを感じないように神経は切断されるは、
そのおかげで怒りとか興奮で自分の力が制御できないは、
踏んだり蹴ったりの状態で復讐に燃える。
もちろん彼女を助けるためなんだけど。
話がこの程度の単純さだからこそ、
逆に表現が極端でもいいと思うし、
極端だからこそ映画として際立った。
はっきり言えば、
今見ても表現として面白いし映画として面白い。
ただCGの技術はいかんともしがたく、
そのあたりのちゃちさ加減はちょっと覚めるが。
いや、「ジュラシック・パーク」とかはかなりすごいので、
予算の問題なのかもしれない。
外連味というのはあざとさにも通じるので、
好みははっきり分かれると思うが、
やはりこのテイストあってこそのマルチバースの面白さだった。
これからもMCUで活躍が期待出来てうれしい。
2022-09-10 00:22
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