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「ゴジラxコング 新たなる帝国」 [映画]



モスラ、参戦!そして、現れる史上最大の脅威…。
全世界が刮目する究極の共闘に、是非ご期待ください!!

レジェンダリー版「怪獣大戦争」。 
前回のキングギドラの扱いからして、
いやーな予感はしていたし、
大きな期待はしていなかったけれど。

娯楽大作としてはいいんだろうな。
単純にデカい怪物が戦って、
それぞれの力を誇示し合うその迫力。

でもね。
これが全部CGなわけで、
いくらIMAX画角で撮影された最初のゴジラって言っても、
やっぱりレジェンダリーが作っているだけあって、
コングが主人公なのよね。
「髑髏島の巨神」は予想もしていなかったから、
ラストで爆上がりしたけれど、
今やもう構図が見えたのでね。

ただCGだからこそできる、
細やかなコングやその他仲間たちとの会話、
表情や動作の細かさ、
これはなかなかに良くできていて、
最近の「猿の惑星」などもそのあたりのコミュニケーション、
これが実に面白い。
CGも特殊メイクも、
著しい発展を遂げてきたからこその楽しみであり、
まずはそこを楽しまなくてどうする?って話でもある。

これは私がひとえに東宝ゴジラ、
それも円谷プロの仕事が好きだからこそ、
感じることであり違和感を覚えることなのだけど、
ゴジラは決してジャンプなどしない。
おふざけで飛んでみたりシェーをしてみたり、
そんなことはあったけれど、
物理的に着ぐるみで重い尻尾を引きずるゴジラは、
飛んではならないし飛ぶこともないのだ。
そこで突っ込んじゃうのが私の悪いところだ。

と言うわけで、
途中から「面白いんだけどつまらない」と思っていた。
「ゴジラ-1.0」を観た後では、
CGの細やかな描写は健闘しているが甘い。
あくまでも何があっても、
アメリカ人にとって絶対的存在はコング。
ゴジラはその付け足しに過ぎない。
ましてやモスラなんて。





やはり最大の違和感は、
2014年に始めるこのシリーズは、
毎度のことながら放射能を軽々に扱いすぎる。
街中でもどこでもゴジラは放射能を吐く。
その様はまるで放射能による民族浄化、
戦争終結に至る過程を正当化するかのようだ。
所詮モナークも彼らの機関。
このシリーズにつきまとう、
アジアへの軽率な扱いぶりは変わらない。

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