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ちょっと思い出したこと。 [うつ病関連]

疲れがたまっているのか、
かなり限界ギリギリな状態。

で、そんな精神状態肉体状態なもので、
ちょっと思い出したこと。

以前うつ病を発症して、
自宅療養を始めたばかりの頃、
何も出来ないし考えられないけど、
だからといって一日は長くて、
仕方なくTSUTAYAでバラエティを借りて、
余りのバカバカしさに「爆笑した」と書いたら、
「笑えると言うことは健康ということじゃないか。」
そうある医師に指摘された。
主治医でもないし精神科医でもない。
でもその頃はうつ病という病気に対する病識も浅かったし、
自殺念慮が強かったので怖い病気だとは思ったけれど、
うつ病の本当に根深い原因とか遠因を考えたこともなかったので、
その言葉にちょっとショックを受けて、
毎日がつらい自分と、
バラエティを見て爆笑している自分がわからなくなった。

でも今はハッキリ言える。
「うつ病の人でも笑うことは出来る。」
いや、むしろ「うつ病だからこそ笑う。」と。

最近は「新型うつ病」(やむなく付いた名前であって本当はうつ病ではない)ばかり取りざたされるが、
「仮面うつ病」というものがある。
要するに精神も肉体も抑うつ状態にあるのに、
他人の前では普通に振る舞って暮らしている。
そしてやがてそれにも限界が来ていきなり自殺したり倒れたりする。
うつ病になる人間の多くは完璧主義で自分に厳しい。
だから「うつ病だから休みなさい。寝ることが今は仕事です」と言われても、
出来なくて何か出来ることを探してしまう。
「仮面うつ病」の人はより一層その傾向が強いのだと思うが、
とにかく限界ギリギリまで「普通」を装う。
だからもちろん笑いもすればジョークも言える。
自分が出来るギリギリ精一杯のことをする。
そして普通のうつ病患者だって、
感情がなくなるわけじゃないから、
多少反応は鈍くはなるが、
笑うことも喜ぶことも出来るのだ。

思えば当時の私は仕事も出来ず、
大好きな料理も思考がまとまらないので出来なくなり、
本当に毎日が苦痛だった。
その中でやっと自分が生きている確証を得られるものとして、
かなり下品で強烈なバラエティを見ることで、
自分の感情を刺激して笑うことが出来ると言う選択肢を見つけたのだ。
でもそれが終わってしまえば、
感情の起伏はまたもなくなり、
自分の精神と肉体に訪れる静謐があるだけだった。
悲しみの感情だけが増幅され、
ただ歩いているだけなのに涙が止まらなくなった。
究極にバカバカしいバラエティでも見て、
悲しみの感情にふたをして笑っている以外、
自分をごまかす術を当時は持ち合わせなかったのだ。

病気のために感性は鈍り、
自分を責め続け、
ただ理由もなく涙があふれてくる。

うつ病患者でも笑うことは出来る。
でもそれは人によっては「仮面」であり、
或いは悲しみの感情を押し殺すための道具である。
今でも疲れてくると、
負の感情を押し殺すような媒体を求める。
それは正しい反応だろうと最近思う。
自らを責めたり殺したりするよりも、
まずは負の感情にふたをするため、
私は毎日何かしらの楽しみと刺激を求めている。
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