「星の旅人たち」 [ストリーミング]
内容(「Oricon」データベースより)
聖地巡礼の旅、生きる歓び、新たな自分との出会いを描いた心温まる人間ドラマ。ある日、眼科医トムのもとに、思いもよらない知らせが届く。一人息子ダニエルがピレーネ山脈で嵐に巻き込まれ、不慮の死を遂げたという。息子の亡骸を引き取りにフランスとスペインの国境の町、サン=ジャンを訪れたトムは、ダニエルの遺品が詰まったリュックと亡骸を受け取り、帰国しようとするのだが、胸中で何かが動き始める…。
日本人にとって巡礼と言えば、
四国巡礼がおなじみだと思うが、
この巡礼の旅も思った以上にきっかけはそれぞれ、
かなりカジュアルに始める人も多い感じ。
そう言う意味ではちょっと似ているのかも。
この映画でちょっと違うのは、
聖地巡礼をするはずだった息子がいきなり死んでしまって、
父親がその度を引き継いでいくというところ。
とにかく風景が美しくて、
音楽もベストマッチで心にしみる。
一人ひとりの事情は違っても、
聖地にたどり着いたときに抱く思いはみな一緒。
「もし自分がカソリックならもっと理解できたのかな?」
少しそんなことも思ったけれど、
おそらく宗教にも信仰心にも関係なく、
あの場で抱く思いは変わらない気がした。
そしてそんな思いに導いてくれた、
旅の道々での出来事や会話の一つ一つに、
思わず感謝してしまった。
家族の物語であるのと同時に、
それぞれの抱える問題の物語。
それはこれからも続くけれど、
最後の主人公が選んだ道が素敵だった。
疎遠だった息子と彼を繋ぐもの。
原題「The Way」はいろいろな意味を教えてくれる。
ファミリームービーなのだけど、
心に温かいものと、
頬を伝う温かい涙が総てを表していると思った。
2020-08-29 00:19
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