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「ザ・ソウルメイト」 [ストリーミング]


ザ・ソウルメイト [DVD]

ザ・ソウルメイト [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: DVD


【ストーリー】
病気の娘の手術費を稼ぐため仕事をかけ持ちする柔道館の館長ジャンスは、密入国犯を追う熱血警官テジンが襲われた事件に巻き込まれて負傷。
意識不明に陥ったテジンは幽体離脱し、その姿が見えるのはジャンスだけという事態に。
人間とゴーストによるバディを組んだ二人は、合同捜査に乗り出すことになるのだが…!!

マブリー見たさにw。

良いっすわー。
マブリーのアクション、
スピードはないけど重量級で、
りあるな格闘で見応えあり。

で、スカッと爽快と思ってみていたら、
最後に泣かされてしまった。
「ゴースト」風のストーリーで目新しくはないのに、
やっぱり泣かされちゃうなぁ。
人の縁と善意は繋がっているんだなぁ、
因果応報で世の中できているなぁって。

ありきたりなストーリーでも、
マブリーが出ているだけで幸福感満載。
白マブリーの良さが満載。
強面の黒マブリーも良いけど、
ちょっと不器用そうに笑って困るマブリー、
良いよなと再確認できる。

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「あの夜、マイアミで」 [ストリーミング]



「あの夜、マイアミで」は60年代の公民権運動や文化のうねりのさなか、各界のカリスマ的存在であるモハメド・アリ、マルコムX、サム・クック、ジム・ブラウンが自分たちの役割を熱く語り合う特別な一夜を描いている。

あくまでもこれは架空の物語。
舞台劇を基にした映画。
どの役者が誰に似ていないとか、
そんなことは些細なことでしかない。
1964年2月という特別な時期に、
黒人の中でも特別な存在である4人が、
お互いの立場を知りつつも、
自分達の役割を踏まえて本音をぶつけ合う。
そんな特別な夜の想像の会話。

BLMが世界的に盛り上がる今、
彼らが60年代前半から中盤にかけて、
どんな存在であったかを知り、
どんな役割を果たしてきたかを知る。
それだけでも充分に面白いのだが、
そこで公民権運動について、
彼らなりの言葉を戦わせる。
そしてそれから彼らが生きるべき道、
進むべき道を考えるとそれは実に興味深い。

個人的に関心を持ったのは、
これが「メイキング・オブ・モータウン」で語られる、
デトロイトから彼らが立ち上がってきた時期、
彼らは果たして公民権運動を意識していたか?
映画の中で語られるのは「如何にして白人を巻き込むか?」だった。
自分達の音楽を広く売るためには、
白人の購買力を利用しない手はないと、
彼らはデトロイトという出自も手伝ってか、
臆面もなく自分達のマーケティングを繰り広げた。
そして音楽に政治的メッセージを織り込むようになるまでには、
この映画に登場するサム・クックやマルコムXが死ぬのを待たねばならない。

今こうしてこう言う映画が作られること。
それこそがストリーミング配信も含めて、
多くのすぐれたクリエーターを生み出し、
多くの問題提起をすることに直結する。

それから4人はそれぞれの道を歩く。
ただ「蝶のように舞いハチのように刺す」のは、
カシアス・クレイだけではなかったと思った。
それぞれがそれぞれのフィールドで、
蝶のように舞ってハチのように刺して、
そしてそれぞれの運命を辿っていったのだ。

歴史の一幕は闇に隠れている。


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「私の家政夫ナギサさん」 [ストリーミング]


私の家政夫ナギサさん Blu-ray BOX

私の家政夫ナギサさん Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2021/01/13
  • メディア: Blu-ray


【あらすじ】
製薬会社のMRとしてバリバリ働くキャリアウーマンの相原メイ(多部未華子)は、仕事は誰よりもできるのに、家事が全くできないアラサー独身女性。
そんなメイの28歳の誕生日の夜、彼女の散らかり放題の部屋に、突然見知らぬおじさんが現れた! その正体は、全ての家事を完璧にこなすスーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)だ。
ひょんなことからナギサさんを家政夫として雇うことになってしまったメイだが、「おじさんが家にいるなんて、絶対イヤ! 」と最初は拒むも、いつしかナギサさんの存在に安らぎや温かみを感じていく。
一方、仕事では、無敵のMRであるメイの前に、ライバル製薬会社のMR・田所(瀬戸康史)が出現!
この強敵を前に、成績優秀で負け知らずだったメイはピンチに! 田所はメイの警戒心をよそに爽やかにメイに急接近!
田所によってメイは仕事も恋も振り回されていく――! ?

Gyaoで一挙無料配信だったので、
深刻な映画が続いてきつかったので、
思わず飛びついてしまった。
実は私は南朋さんのファン、
というか麿赤児一家のファンなのでw。

いやー、楽しかった。
ドタバタのラブコメディーもよかったけど、
主人公が社会人として学んでいくさまも、
なんか感じるとことがあってよかった。
仕事をするということが、
主人公とナギサさんの間で共通しているようで、
ナギサさんの経験から相反するところもあって、
そんな価値観の違いのすり合わせも面白かった。

いい歳をしてこんなラブコメドラマ、
バカみたいだなと思われるかもしれないけれど、
現実がかなり厳しい状況にあると実感しているので、
少しは現実逃避したくなるのだよ。

家政婦っていうのもいい仕事だけど、
料理は得意でも掃除は不得意、
良い加減というかアバウトな性格だから、
ナギサさんみたいな家政婦にはなれないだろうなぁ。
でもちょっと興味を持った仕事。
定年後の仕事として雇ってもらえるならそれもいいかも。

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「オフィーリア」 [ストリーミング]


オフィーリア 奪われた王国 [DVD]

オフィーリア 奪われた王国 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • 発売日: 2020/05/02
  • メディア: DVD


【ストーリー】
〈愛〉か〈権力〉か―。バトルを制すのは、誰だ。
16世紀のデンマーク。貧しい少女オフィーリア(デイジー・リドリー)は偶然から出会ったガートルード妃(ナオミ・ワッツ)に気に入られ侍女として迎え入れられる。年頃を迎えたある日、
長い戦争から帰還した王子・ハムレット(ジョージ・マッケイ)禁断の恋に落ちる。しかし、王位継承を狙う弟クローディアス(クライヴ・オーウェン)による王の毒殺疑惑が浮上。
そんなこともつゆ知らずガートルード妃はクローディアスと再婚をしてしまう。ショックを隠しきれず日に日に情緒不安定になっていくハムレット。
「愛」を確かめたい一心のオフィーリアと、「愛」と「権力」で揺れるハムレットの行方とは―。

評判は聞いていたんだけど、
コロナ禍で不幸にもDVDスルーされた作品。
先日三宅監督が今年のベストに推していて、
思い出したので観ようと。

見始めて気がついた。
私、「ハムレット」を観たことないw。
つまり正統派ハムレットではなく、
裏からの物語を先に観てしまうことになるわけだw。
ハムレットも何作かあるから。
どれを観ようか迷うところだけど。

ディズニーになってからのスター・ウォーズシリーズを背負って立った、
デイジー・リドリーの演技は手堅くて、
かつこの時代の女性にしては自己主張もしっかりしていて、
その上最後には「その道を選ぶのか」という強さを表現。
赤毛でチャーミングなオフィーリアを好演。
その一方でハムレットの何ともお坊ちゃま然としていること。
本来はもっとドロドロの愛憎劇のはずが、
オフィーリアを中心にすえることで、
どす黒い欲望の渦巻く人間関係と人間像が、
案外サラッとしていて案外いやらしくない。
個人的にはこう言う描き方も面白いなぁと思うんだけど、
なにせ「ハムレット」未経験なのでw。

全体に小粒感は否めないのだけれど、
衣装もセットも素晴らしくて、
これを劇場で観たら没入し具合も、
感情移入の度合いもちょっと違ったかなぁと思った。
そう言う意味では惜しかった。
オフィーリアが悲劇の女性ではなくて、
自らの意志で自らの道を生きた女性として、
非常に魅力的だったので、
そう言う機会があればと願う。

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「ワンダヴィジョン」 [ストリーミング]


マーベル・スタジオのオリジナルドラマシリーズ、ついに最終話が配信開始!
かつてアベンジャーズとして壮絶な闘いを繰り広げていたワンダとヴィジョンは、とある郊外の街でようやく幸せな結婚生活を手にいれる。しかし、不審な行動を見せ始める住民たち、外部からの侵入者、二人は徐々に”すべてが見かけ通りでない”ことに気づき…。

Disney+に入っていて良かった、
そう思えるくらいに面白かった。

予想もしない設定から展開して、
「あれ?ワンダって不幸な女性だったよね。 
 あれ?ヴィジョンって死んだよね。」
わかっているのに、
スピンオフだからというフィルターもかかって、
面白さに引き込まれてあっと言う間に最終回。

アベンジャーズでワンダが気になった人は、
絶対に観るべきだし、
彼女のさらなる哀しみを感じるべき。

自分が意外とアベンジャーズ好きで、
それもど真ん中のキャラクターじゃなくて、
どちらかと言えば脇にいたワンダへの思い入れ、
これが強かったことにビックリ。

いやー、絶対観て欲しいわぁ。
Disney+のコンテンツを考えたらサブスク料金惜しくない。

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「ゆれる」 [ストリーミング]


ゆれる [Blu-ray]

ゆれる [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • 発売日: 2021/01/27
  • メディア: Blu-ray


◎内容◎
東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で
近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。
だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。
事故だったのか、事件なのか。
裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。
やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった──。

以前観たはずなのだが、
どうにも記憶が曖昧で。
多分前回観たのはTV放送だった気がするので、
相当良い加減に見ていたのかもしれない。

二組の兄弟。
事件の当事者たる兄と目撃者の弟。
ガソリンスタンド経営者のその父親と弁護士の兄。
この対比は面白かった。
兄と弟のものごとの受け入れ方が逆。
生きていく道の選び方が逆。
血は繋がっているのに、
縁者であるのに、
どこまでも二組の兄弟は逆方向へ向かう。
その思いはずっとすれ違いのまま。

前回は全然そんなことは思わなかったから、
相当良い加減だな。
記録も残していないし。

私には兄弟がいないから、
こう言う血縁の葛藤というものがわからない。
だけどこの映画の舞台である山梨は、
母の田舎であり、
その田舎でありつつも半端に田舎で、
手を伸ばせば都会に手が届く場所、
そんな場所の特徴もわからないではない。
だからそこで生きる道を選んだ父親と兄、
その存在のお互いに兄弟に感じる卑屈さはなんとなくわかる。
それは東京という街に住むことを望まず、
神奈川の片田舎で生きることを望む自分もまた、
同じような思いがあるからかも知れない。

いずれにしても、
西川監督はこの映画の解釈を、
観客の「ゆれる」心に委ねていると思う。
最終的にどういう結末を兄弟が迎えるのかも、
総ては観客の望むとおりなのだ。
結論は観客の胸の中。



余談。
15年前の香川照之は、
驚くほど塙宣之にそっくりであるw。

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「夢売るふたり」 [ストリーミング]


夢売るふたり [Blu-ray]

夢売るふたり [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2013/03/06
  • メディア: Blu-ray


◎内容◎
東京の片隅で小料理店を営んでいた夫婦は、火事ですべてを失ってしまう。
夢を諦めきれないふたりは金が必要。再出発のため、彼らが始めたのは妻が計画し、夫が女を騙す結婚詐欺!
しかし嘘の繰り返しはやがて、女たちとの間に、夫婦の間に、さざ波を立て始める……

ひと言で言って「松たか子の映画」。
松たか子が小さいながらも幸せな忙しさの中で放つ、
生き生きとした目の光りから、
不幸に見舞われて懸命に夫を力づけながら、
やがて一つの計画に向かっていく女の逞しさ、
夫と共に夢を売りながらも、
何処かで虚しさが抑えられないやるせなさ、
そして最後の最後まで夫に付いていく女の力強さ。
その総てが彼女の目の光りと表情で語られる。
阿部サダヲは見事に彼女の傀儡のように、
二人の夢のために動かされる狂言回し。
女たちに夢を売った二人の末路は、
夫が思いがけずに情を寄せたことで予想外の方向に向かい、
またそこでの松たか子の演技がすさまじい。
多くの女たちが出演して、
それぞれに情を寄せて愛しながらも、
松たか子の夫に寄せる情と執念には誰もかなわない。

それにしても西川監督、
「女」というものを見事に描いている。
様々な立場、様々な経済状況、様々な情を持つ女たちを、
一人の男を巡ってその存在を見事に描き分け、
その芯になる存在である妻の凄さを見せつける。
これはある意味女にしか描けない業だと思うし、
女だからこそ描ける本音なのだろう。

西川監督の描く女は恐い。
本音を隠して美しい表の顔を見せながら、
ここの中で渦巻く情念の深さと、
氷のように冷たいとんでもない本音。

松たか子という女優の、
女優としての怨念のようなものさえ感じる作品。
それを引き出した西川監督、
二人とも天晴れ。

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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~ [ストリーミング]



メタルドラマーのルーベンは、聴力を失い始める。医師に今後も悪化すると言われ、ミュージシャンとしての自分も人生も終わりだと考える。恋人のルーは元ドラッグ依存症のルーベンをろう者のコミュニティーに参加させ、再びドラッグに走ることを防ぎ、新しい人生に適応できることを願う。ルーベンはろう者のコミュニテーで歓迎され、ありのままの自分を受け入れるが、新しい自分とこれまで歩んできた人生とのどちらかを選ぶのか葛藤する。

長文のレビューを書いたところで誤操作。
総てを消してしまって、
残念ながら再度全部書く元気がないw。

と言うことで、
最後のまとめ分だけ。

障害を受け入れることは難しい。
一見受け入れたかに見えたルーベンが、
最後の足搔きをするところは理解しがたいかも知れない。
だけど人間とはそういうものだ。
私自身も自分が精神障害者であることを受け入れて、
誰かの助けを借りなければ生きられないことを、
自分が人並みではないことを受け入れるのは苦痛だった。
だから彼が一瞬得た平穏な日々に対して、
最後の足搔きで得た日々と世界が彼にどう作用したか、
それはしっかりとストーリーを見て感じ貰うしかない。

そしてこの映画は音がとても大事なので、
音質的に良いスピーカー、
もしくは良いヘッドフォンで味わうと良い。
より一層ルーベンの世界の理解を助けると思われる。

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「SKIN/スキン」 [ストリーミング]


映画『SKIN/スキン』
主演:ジェイミー・ベル 監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
『SKIN 短編』で2019年アカデミー賞短編実写賞を受賞したガイ・ナティーヴ監督最新作。レイシストとして生きてきた若者の苦悩と贖罪を描く、衝撃の実話。

「聖なる犯罪者」を観て、
「人は変わることができるのか」
「人はそれまでの人生と真逆の人生を生きられるのか」
その疑問と共に、
友人から薦められたことを思い出して。

レイシストのコミュティというものが、
こういうものであることを知らなかった。
これは私が知識で知っている、
マンソン・ファミリーと大差ないコミュティだ。
弱者をつり上げてレイシストに育て上げる。
衣食住を与えて恩義に感じれば、
いやが上にもそのコミュティの思想にも染まる。
その世界の異常さに気がついたとしても、
簡単に足抜けできるような世界ではない。
そして犯罪記録やマークされていれば、
職にも就けない、まともに生きる道はない。

主人公ブライオンは外の人間である女性と知り合い、
その行き方を変えようと決心するが、
妻とその娘たちの理解を得られても、
世間とコミュティは彼を赦さず受け入れず手放さない。
ここで多くの人間は元の楽な生き方を選択しやすい。
それはそうだ。
女房子供を養おうにもまともな職はない。
平和に暮らしているところにレイシストの集団がやってくる。
飴と鞭でレイシストのコミュニティは彼を手放そうとしない。
それはそうだ。
コミュニティの罪も異常さもよく知っているのだから。
でも一度外の世界から彼らを眺めてしまったブライオンには、
その異常さに気付いて戻る気など持てるはずがない。
そしてこうした集団にはつきものの、
狂信的暴走をする人間が現れて、
更に新しくコミュティに染まる人間が現れて。
それでもそれを乗り越えて、
FBIに協力してまでも生きる決意をしたのは、
彼が外の世界とそれを教えてくれる家族を持てたからだ。

自らの罪と向かい合うこと、
それまでの自分と違う人生を生きること、
社会に自分の持てるものをもって尽くすこと、
そして自分を赦すこと。

この映画と「聖なる犯罪者」は、
そのことを実に深く考えさせてくれる。
自分の心の持ち方で他人の受容が変わることや、
見た目や肩書きで人の見る目が違うことや、
犯した罪は常につきまとうことは、
一度踏み込んだ世界の恐ろしさを教えてくれる。

それでも人は生き方を変えられる。
そうしようという強い意志と、
周囲の助けと理解があれば変えられる。
日の当たる場所に出て行きたければ、
方法さえ間違えなければ道は拓ける。

レイシストは軽蔑する。
しかしこのように組織的なレイシスト集団は、
幼い子供から育成してコミュニティを形成する。
だとしたらブライオンを一概には責められない。
徹底して遮蔽されたコミュティで、
一方的で偏った思想を徹底して教育される。
そして暴力と武装で生きる。

世界は偏見に満ちている。
だから自分も気をつけなければと肝に銘じる。

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「いつか家族に」 [ストリーミング]


いつか家族に [DVD]

いつか家族に [DVD]

  • 出版社/メーカー: ファインフィルムズ
  • 発売日: 2019/07/02
  • メディア: DVD


内容(「Oricon」データベースより)
1953年、朝鮮戦争の終戦直後。現場仕事で生計を立てるサムグァンは、ポップコーン売りの美しいオンナンに一目ぼれし、彼女には羽振りのいい恋人ハ・ソヨンがいると知りながらもプロポーズする。オンナンの父親を説得し、結ばれた2人。利発な長男イルラクをはじめ3人の子宝にも恵まれ、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、11年間育てたイルラクが他人の子ではないかという噂が流れ…。

「そして父になる」的なストーリーかと思いきや、
もっと凄まじい愛情物語。
原題は「血を売る男の年代記」。
まさしく売血によって結婚し、
売血によって家族を支え、
売血によって血の繋がらない息子の命を救おうと、
命のギリギリまで奮闘する男。

朝鮮戦争直後から10年余りの時代なので、
戦後の日本と同じように貧富の差も激しく、
売血が合法的にまかり通る。
だけど男も女もバイタリティーにあふれているし、
ものや金には恵まれなくても愛にあふれている。
長男が実は実の子じゃないとわかり、
いろいろな葛藤もありつつ、
息子を冷たくあしらうこともあるけれど、
それでも11年の月日は二人を結びつけていて、
息子の心からの叫びに親子の情や血のつながりを超える。

一見陳腐な物語であり、
途中売血を繰り返すシーンでは目を背けたくなる。
だけどいつものことなのだが、
ちょっとしたユーモラスなシーンと、
子役たちの演技に心を持って行かれる。
「いつか家族に」という放題そのものが陳腐なのだが、
「血を売る男」では物語の内容が入ってこないし、
まぁ致し方ないところだろう。

今となっては理解しがたい時代性と、
売血という行為なので、
感情移入できない人もいるだろうとは思う。
だけど親子の物語として、
普遍の真理に貫かれ、
最後には幸せなシーンで締めくくる。
なんかもう、
それだけで充分じゃないかと思えるのだ。

とにかく健気な子役に心が持って行かれる。
ハ・ジョンウの演技も霞む子供たちに拍手喝采。

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