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Twitterまとめ投稿 2020/09/30 [moblog]


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「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」 [電子書籍]


阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫)

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫)

  • 作者: 阿佐ヶ谷姉妹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: Kindle版


40代・独身・女芸人の同居生活はちょっとした小競合いと人情味溢れるご近所づきあいが満載。
エアコンの設定温度や布団の陣地で揉める一方、
ご近所からの手作り餃子おすそわけに舌鼓。
白髪染めや運動不足等の加齢事情を
抱えつつもマイペースな日々が続くと思いきや――。
地味な暮らしと不思議な家族愛漂う往復エッセイ。「その後の姉妹」対談も収録。

ハードカバーを買おうと思っているうちに文庫が出てしまい、
kindleでお買い得だったので電子で買ってしまった。

いやぁ、思った以上に美穂さんって一人っ子体質。
かつお姉さんはお姉さんw。
これで二人が六畳一間で生活していたなんて、
大変だっただろうなぁと思う。
でも面白いことに、
「貧乏芸人」の悲惨さは全く漂ってこない。
多少の摩擦はあっても、
まさしく「のほほん」とした感じでやり過ごすし、
2人ともそれぞれのやり方で逃げてかわす。

で、そろそろ限界がやってきたところで、
物件巡りをしているうちに隣の部屋が空いて、
めでたく一人一部屋住まいに落ち着く。

「数年前にリフォーム」とはいっても、
同じアパートの隣同士でまるで作りが違うのも珍しい。
うちのアパートも人の出入りはあるけれど、
それほど大々的なリフォームなんてしちゃいない。
せいぜい清掃と壁紙の張替えくらいだもの。
だからそこもまた面白いところで、
美穂さんが自分の好みを通して、
お姉さんが新しい部屋(元の部屋はお姉さんが借りた部屋だ!)に移る。
それでめでたしめでたしなのだから、
こんな関係でこんな出来事があって丸く収まるのは奇跡としか思えない。

本当に二人でどう暮らしているかの話なので、
全くと言っていいほど芸の話はない。
その代わり二人が書いた短編小説がはさまる。
これがまたお互いにいい味を出している。
芸人というのはネタを作って演じるのだから、
そりゃ文章だってちゃんと腰を据えればかけるのだろう。
センスの良しあしは別にして。
そういう意味ではこの二人のセンスはなかなか。

読んでも毒にも薬にもならないが、
心が和むことは間違いなし。
こんな時代だからこそ、
こんな二人ののんきな雰囲気が癒しになる。
これもまた隙間産業か?

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