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「チェイサー」 [DVD・Blu-ray]


チェイサー [DVD]

チェイサー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD


内容紹介
10ヶ月に21人を殺害し、アジア全土を揺るがした実在のユ・ヨンチョル事件を基に衝撃の映画化!
世界中を熱狂させた戦慄のクライム・サスペンス!
デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。
時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。
ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着く・・・
「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている。」
捕らえられたヨンミンはあっけなく自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。
警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と走り続ける。
交錯する二人の運命は、やがて想像を絶する衝撃の結末へと向かっていく――

凄まじい。
この救いのなさが韓国映画。
ここで手加減するのが日本やハリウッド。
そもそもハリウッドにはハッピーエンドの法則があるから、
なかなかそこからはずれられない。
そこを抉って掘り進んで心臓を鷲掴みにするのが韓国映画の神髄。
そこそこ古い作品とは言え、
その精神はむしろエグイくらい観るものを抉る。

パク・チャヌクの「復讐三部作」もそうだけど、
「もうそこでやめて」とこっちが懇願しても、
映画はやめないしどんどんエスカレートする。
面白いのだから当たり前なのだけど、
これが苦手な人もいるんだろう。
でもその代わりこの沼にはまったら最後、
やはり抜けようにも抜けられないのだ。
この映画がどこまで事実に基づいているかはわからないが、
映画とは言えこの描き方は凄まじいのひと言。

なので覚悟がなければ観ない方が良い。
ビックリするほどに描写が生々しいし痛いから。

本当に韓国映画は痛い。
でもそれは物理的肉体的傷みだけではなく、
登場人物の心の痛みも伝わってくるからだ。
韓国人にしか描けない心理描写。
それこそがどんなジャンルでも最高の強み。

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