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Twitterまとめ投稿 2020/08/27 [moblog]


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「冬冬の夏休み」 [ストリーミング]


侯孝賢 「冬冬の夏休み」「恋恋風塵」デジタルリマスターBOX [Blu-ray]

侯孝賢 「冬冬の夏休み」「恋恋風塵」デジタルリマスターBOX [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: Blu-ray


【STORY】
1984年夏、母親が病気で入院し、父親がその看病に付かなくてはいけなくなった冬冬(トントン)は妹のティンティンを連れて、
夏休みの期間中、祖父母の家に預けられることになった。目的地の銅鑼駅に降り立った二人を待っていたのは村の少年たち。
阿小國を初めとする少年たちは冬冬のリモコンカーがうらやましく、冬冬とティンティンには少年たちの捕まえた亀が珍しい。
早速、仲良くなった友だちがこれからの楽しい夏を予感させる。そして一見厳しいが孫思いの祖父との交流、仲間たちとの川遊び、
村で起きた強盗事件、少し頭が弱いがティンティンを救ってくれた寒子(ハンズ)との出会い…
田舎でのひと夏の経験は、冬冬とティンティンの心に忘れられない宝物を残してゆく―

「ACTION」の番組中で、
宮藤官九郎さんが紹介していて、
「どこにも行かれない夏休みを迎える今年に、 
 夏休みもろくなもんじゃないぞというのも悪くないかと思って」
そういう話に弱いんだよなーw。

ある意味是枝監督的な映画なんだけど、
台湾の卒業式で「仰げば尊し」が歌われていることに冒頭驚いて、
その後は台湾とはいえ田舎の風景と、
独特のムラ社会の在り方や、
都会と変わらない若者たちの話とか、
最後「赤とんぼ」で終わる不思議な経験ができる。
途中で山本山の海苔の缶も発見したし。

こういう映画を叙情的と言ってしまうのは簡単だけど、
それだけで片付けるのはもったいない。
小学校を卒業して中学にあがるまでの夏休み、
多感でいろいろなことを知る年頃。
知的障害のある女性を妊娠させる男がいたり、
女性の父親に医師である祖父は避妊手術をすすめたり、
36年前の作品なのだが、
なんだか最近「やまゆり園事件」を読んだから、
余計にいろいろと考えさせられた。
「二つの妊娠が出てくる」と宮藤さんが言ったけれど、
その妊娠はすごく対比的だし、
おおきな意味を持っていた。

これは余談だけど、
私の耳が間違っていなければ、
北京語と台湾語が入り交じっていた気がする。
どちらも完全に聴き取れるわけじゃないけれど、
断片的な単語の違いなどからなんとなくそう聞こえて、
それもまた不思議な映画だなーと思った。
そして多分あのおじいさんは日本語も話せるはずだと思った。

いろんな意味でいろんなことを考える。
でも風景は美しいし、
そこにいる人たちも優しい。
表層的に楽しむだけでも良いかも知れない。
でも深く考えると止まらなくなる・・・。
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