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Twitterまとめ投稿 2020/08/11 [moblog]


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「透明人間」 [映画]



『ゲット・アウト』、『アス』などの製作でハリウッドのホラー映画を牽引する
ブラムハウス・プロダクションズと『ソウ』シリーズの生みの親リー・ワネルが監督、
脚本、製作総指揮を手掛けた、本年度注目No.1の恐怖映画!
ユニバーサルのクラシック・キャラクターにインスパイアされ、最先端の技術で恐怖と狂気に満ちた「透明人間」を描き出す!

なぜ今「透明人間」?
ホラーで散々弄り尽くされた素材に、
今の時代にどうやって迫るのか?
町山さんの紹介を聴いたときからたまらなく観たかった。
その理由は「ガスライテティング」。

「ガスライティングは心理的虐待の一種であり、被害者にわざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気を疑うよう仕向ける手法。例としては、嫌がらせの事実を加害者側が否定してみせるという単純なものから、被害者を当惑させるために奇妙なハプニングを起こして見せるといったものまである。」 ウィキペディア 
 
と言うわけで、
今までのように透明人間の成り立ちや、
そうなったからやってみたいことが焦点ではない。
ポール・ヴァーホーベンのアプローチとも全く違う、
心理サスペンスに重きが置かれているのである。

結論として、
これは古典的な透明人間とは全く違うものであり、
古典的手法と古典的題材でありながら、
全く違う世界を拓いたホラーだ。
何よりも結末が違う。
これこそが一番のホラーかも知れない。
だから当然何かを記せないが、
狂気と支配欲に満ちた男の傲慢さと、
それに怯えて追い詰められた女がどうでるか、
見えない恐怖と戦うのは観客かも知れない。

で、ガスライテティングの語原となった「ガス燈」。

ガス燈 コレクターズ・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: DVD


ちょうど今月BSで放送される。
中学生の頃日曜洋画劇場で観て、
イングリッド・バーグマンの美しさと、
追い詰められる恐怖の表情に魅せられた。
初めてこれを観たときには、
「こんなことを考える人間は恐ろしい」と子供ながらに思った。

それから40年余り、
ガスライテティングからの反撃も変わったものである。

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