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「星の旅人たち」 [ストリーミング]


星の旅人たち [DVD]

星の旅人たち [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: DVD


内容(「Oricon」データベースより)
聖地巡礼の旅、生きる歓び、新たな自分との出会いを描いた心温まる人間ドラマ。ある日、眼科医トムのもとに、思いもよらない知らせが届く。一人息子ダニエルがピレーネ山脈で嵐に巻き込まれ、不慮の死を遂げたという。息子の亡骸を引き取りにフランスとスペインの国境の町、サン=ジャンを訪れたトムは、ダニエルの遺品が詰まったリュックと亡骸を受け取り、帰国しようとするのだが、胸中で何かが動き始める…。

日本人にとって巡礼と言えば、
四国巡礼がおなじみだと思うが、
この巡礼の旅も思った以上にきっかけはそれぞれ、
かなりカジュアルに始める人も多い感じ。
そう言う意味ではちょっと似ているのかも。
この映画でちょっと違うのは、
聖地巡礼をするはずだった息子がいきなり死んでしまって、
父親がその度を引き継いでいくというところ。

とにかく風景が美しくて、
音楽もベストマッチで心にしみる。
一人ひとりの事情は違っても、
聖地にたどり着いたときに抱く思いはみな一緒。
「もし自分がカソリックならもっと理解できたのかな?」
少しそんなことも思ったけれど、
おそらく宗教にも信仰心にも関係なく、
あの場で抱く思いは変わらない気がした。
そしてそんな思いに導いてくれた、
旅の道々での出来事や会話の一つ一つに、
思わず感謝してしまった。

家族の物語であるのと同時に、
それぞれの抱える問題の物語。
それはこれからも続くけれど、
最後の主人公が選んだ道が素敵だった。
疎遠だった息子と彼を繋ぐもの。
原題「The Way」はいろいろな意味を教えてくれる。

ファミリームービーなのだけど、
心に温かいものと、
頬を伝う温かい涙が総てを表していると思った。

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Twitterまとめ投稿 2020/08/28 [moblog]


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「牯嶺街少年殺人事件」 [ストリーミング]


牯嶺街少年殺人事件 [Blu-ray]

牯嶺街少年殺人事件 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2017/11/02
  • メディア: Blu-ray


【ストーリー】
1960年代初頭の台北。建国中学昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマオ)や飛機(フェイジー)らといつもつるんでいた。
小四はある日、怪我をした小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ〝217"のボスと、小明を奪いあい、相手を殺して姿を消していた。ハニーの不在で統制力を失った小公園は、今では中山堂を管理する父親の権力を笠に着た滑頭(ホアトウ)が幅を利かせている。
小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことをきっかけにグループ同士の対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく。。。
:マーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションのワールド・シネマ・プロジェクトとクライテリオン社との共同で、オリジナルネガより4Kレストア・デジタルリマスター版が制作され、光と闇の世界を体感できる時が遂にやってきた。

今年の夏休みは短いので、
友人からのすすめもあり、
この1本4時間に費やそうと。

冒頭4Kレストア・デジタルリマスターが行われたことが説明される。
マーティン・スコセッシが設立した・・・云々。
なんだろうなぁと思った。
エドワード・ヤン監督の作品も初めてだし、
そもそもこの映画に対する事前知識も殆どなく、
これはどういうことなんだろうと。

主人公は外省人である少年。
彼らは第二次大戦終結後、
大陸から渡ってきた中国人。
生粋の台湾人である内省人とは違う。
外省人たちは戦前台湾を支配した日本人が建てた家に住み、
日本様式の家が嫌でも目に飛び込んでくる。
そして彼らは家の中で日本刀を見つけたりする。
とはいえ少年たちの青さ、真っ直ぐさ、純粋さは、
どこの国の少年でも変わりはなくて、
大人たちからすれば未熟で若いその痛さは、
1960年代の混沌とした時代の台湾の大人たちを凌駕して、
その輝きはまぶしくて目がくらむようだと思った。
だからこそ大人たちが抱える闇が際立ち、
少年たちもまた光と闇の狭間で苦悩するわけで、
その象徴的な存在としての懐中電灯の効果的な使い方、
思わず膝を打つような思いだった。

見始めて2時間(これで半分!)経った頃には、
「ああ、マーティン・スコセッシ好みの作品だなぁ」と感じた。
自分ではどうにもできない氏素性を抱えた少年たちが、
成長していく過程で仲間と切磋琢磨し、
或いは敵対関係になりながら、
淡い恋心が徐々に募っていく様など、
まさしく彼が愛するアイデンティティーを抱えた物語。

やがて純粋でキラキラした少年時代も、
現実を知るにつれて光よりも闇が見えてきて、
彼らも「ただの少年」ではなくなっていく。
後半2時間はひたすらに現実。
親たちも交えて転がるように、
抗うこともかなわず美しい少年時代が変わっていく。
そして変わったはずの世界に、
戻ってきた過去が大きく作用して、
純粋さは破滅的な形で昇華されていく。

アメリカに憧れる様相は、
まさしく台湾であり、
中国ではあり得ない光景であり、
それが非常に象徴的に少年たちを表現している。
ある意味「ウェスト・サイド・ストーリー」のようなのだが、
そこに台湾特有の事情を盛り込んだことで、
独特の世界観が形成されている。

確かに4時間は長い。
長いし家で観るからこそつらい。
むしろ映画館で浸りきった方が良いと思う。
それでも友人から「一気に観るのがお薦め」と言われたのは、
自分なりになんとなく理解した。
これは彼らの歴史の一部であり、
少年たちの生きた時代の総てであり、
どこでも分断できない流れがあるのだなぁと。
そして少年たちが「相変わらず」なのを尻目に、
少女たちは確実に女になっていくのも残酷な流れ。

少年たち少女たちの光と陰。 
 
夏休みのお題としては長く重い4時間だけど、
彼らの歴史として一気に味わうのは良い経験だった。

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Twitterまとめ投稿 2020/08/27 [moblog]


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「冬冬の夏休み」 [ストリーミング]


侯孝賢 「冬冬の夏休み」「恋恋風塵」デジタルリマスターBOX [Blu-ray]

侯孝賢 「冬冬の夏休み」「恋恋風塵」デジタルリマスターBOX [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2016/11/02
  • メディア: Blu-ray


【STORY】
1984年夏、母親が病気で入院し、父親がその看病に付かなくてはいけなくなった冬冬(トントン)は妹のティンティンを連れて、
夏休みの期間中、祖父母の家に預けられることになった。目的地の銅鑼駅に降り立った二人を待っていたのは村の少年たち。
阿小國を初めとする少年たちは冬冬のリモコンカーがうらやましく、冬冬とティンティンには少年たちの捕まえた亀が珍しい。
早速、仲良くなった友だちがこれからの楽しい夏を予感させる。そして一見厳しいが孫思いの祖父との交流、仲間たちとの川遊び、
村で起きた強盗事件、少し頭が弱いがティンティンを救ってくれた寒子(ハンズ)との出会い…
田舎でのひと夏の経験は、冬冬とティンティンの心に忘れられない宝物を残してゆく―

「ACTION」の番組中で、
宮藤官九郎さんが紹介していて、
「どこにも行かれない夏休みを迎える今年に、 
 夏休みもろくなもんじゃないぞというのも悪くないかと思って」
そういう話に弱いんだよなーw。

ある意味是枝監督的な映画なんだけど、
台湾の卒業式で「仰げば尊し」が歌われていることに冒頭驚いて、
その後は台湾とはいえ田舎の風景と、
独特のムラ社会の在り方や、
都会と変わらない若者たちの話とか、
最後「赤とんぼ」で終わる不思議な経験ができる。
途中で山本山の海苔の缶も発見したし。

こういう映画を叙情的と言ってしまうのは簡単だけど、
それだけで片付けるのはもったいない。
小学校を卒業して中学にあがるまでの夏休み、
多感でいろいろなことを知る年頃。
知的障害のある女性を妊娠させる男がいたり、
女性の父親に医師である祖父は避妊手術をすすめたり、
36年前の作品なのだが、
なんだか最近「やまゆり園事件」を読んだから、
余計にいろいろと考えさせられた。
「二つの妊娠が出てくる」と宮藤さんが言ったけれど、
その妊娠はすごく対比的だし、
おおきな意味を持っていた。

これは余談だけど、
私の耳が間違っていなければ、
北京語と台湾語が入り交じっていた気がする。
どちらも完全に聴き取れるわけじゃないけれど、
断片的な単語の違いなどからなんとなくそう聞こえて、
それもまた不思議な映画だなーと思った。
そして多分あのおじいさんは日本語も話せるはずだと思った。

いろんな意味でいろんなことを考える。
でも風景は美しいし、
そこにいる人たちも優しい。
表層的に楽しむだけでも良いかも知れない。
でも深く考えると止まらなくなる・・・。
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Twitterまとめ投稿 2020/08/26 [moblog]


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CACUMA チェリー柄のマルチポケットバッグ [お買い物]

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このところほぼ日で余り買い物はせず、
だんだん気持ちが離れつつあった時、
このバッグを発見。
スマホやPASMO、カード類など、
カバンの中で行方不明になりがちなものを、
時と場合に応じて入れられる小さなバッグを探していた矢先、
このバッグを発見して、
革の色、チェリー柄にノックアウトされた。
PARCOでの店舗限定だったけれど、
PARCOのオンラインショップで売っているのを発見、
さらに会員登録すると1000円分のすぐに使えるギフト券発行。

即決で買ってしまった。

届いて更に大満足。
ものすごく質の良い革と紺色がきれい。
チェリー柄の色ともよく似合っていて、
シックさと可愛さが同居。

こんな状況下で余り出かける機会はないけれど、
ちょっとした楽しみを見つけて、
また近々何処かに行かれれば。

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Twitterまとめ投稿 2020/08/25 [moblog]


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今週の鉢花。 [お買い物]

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この時期から秋まで、
ずっと楽しませてもらえる、
非常にリーズナブルな鉢植え。

うまく冬越えをさせられれば、
2年目も咲かせることはできる。
けっこう難しいのだけれど。

もう少し涼しくなると、
次から次へと白い花をつける。
決して派手ではないけれど大好き。

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Twitterまとめ投稿 2020/08/24 [moblog]


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- 人生は四十七から -